【ディサービス日記】喉まで上がった もやもやがあった

こんにちは。

私は今までにディサービスや特別養護老人ホーム等でボランティアをさせていただいたことがあります。


ディサービスにはいろいろな規模があります。私は市営と私営でやられている施設、2ヶ所でボランティアをさせていただいてきましたが、お客様の人数はどちらも月曜~土曜までで平均して25人くらいでした。


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今回も引き続き、舞台は私営のディサービスです。





今回も出来事というより、あるお客様との事を書いていきたいと思います。

そのお客様は、武藤さん(仮名)といいます。

他のお客様とお話されいる姿はめったに見ないと思えるほど、武藤さんはいつもおひとりでテーブルで新聞を読まれていたり、何か作業をされていらっしゃいました。


職員が話しかけると、普通にお話されていました。

ですから、私も武藤さんに朝の挨拶も兼ねて、話しかけました。


「武藤さん、おはようございます☺️」

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武藤さんは、無反応でした。



それから、時間を置いて、また違う感じで話しかけてみました。



「武藤さん、なにをされていらっしゃるんですか?」
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また、なんの返事もありません。

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職員とは、会話をされるのに、、、私はなにか自分の気づかないところで武藤さんを不快にさせてしまっているだろうかと、寂しくなり、そして段々と不安になりました。


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私はそれからも数回、話しかけ、その何回目かで武藤さんはやっとやっと、言葉を返してくださいました。


「あら、こんにちは」

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その柔らかい笑顔は、少なくとも私を嫌っているようなものには見えませんでした。そして、武藤さんは、言葉を続けました。



「私、こっちの耳が悪くてね。ごめんなさいね。あなた、私に話かけてくれてたのかしら」



私は小さく頷きました。そして、職員は聞こえる方から話しかけていたから、武藤さんが耳が悪かったことに気づかなかったのだと理解しました。

それから、武藤さんとの会話の中で、武藤さんは昔、生地を裁断し、着物を作っていたことも知りました。

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すごいなぁ。。


そして、



『返事がない=無視 ではない』


と、改めて思いました。

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最後まで読んでくださって、ありがとうございます!